四十代のAGA治療期間と費用の現実

40代でAGA(男性型脱毛症)の治療を検討する際、多くの方が気になるのが「どれくらいの期間治療を続ければ良いのか」そして「総額でどれくらいの費用がかかるのか」という現実的な問題でしょう。AGA治療は基本的に長期戦であり、また自由診療であるため、これらの点を事前にしっかりと理解しておくことが、後悔しない治療選択のために不可欠です。まず治療期間についてですが、AGA治療の効果を実感し始めるまでには、一般的に早くても3ヶ月から6ヶ月程度かかると言われています。内服薬や外用薬による治療の場合、効果が現れ始めてからも、その状態を維持するためには継続的な使用が必要です。AGAは進行性の脱毛症であるため、治療をやめてしまうと、再び薄毛が進行し始める可能性が高いからです。つまり、多くの場合、AGA治療は「終わり」があるというよりは、「継続していく」という性格のものです。40代で治療を開始した場合、少なくとも1年間は治療を継続し、その効果を見極めることが推奨されます。その後、効果に満足していれば、現状維持のために治療を続けるか、あるいは医師と相談の上で治療の強度を調整するといった選択肢が出てきます。次に費用についてですが、これは選択する治療法やクリニックによって大きく異なります。内服薬(フィナステリドやデュタステリド)の場合、月々数千円から2万円程度が相場です。外用薬(ミノキシジル)も同様に、月々数千円から1万円程度が目安となります。これらを併用する場合は、その合計額が毎月の費用となります。もし、より積極的な治療法である注入治療(メソセラピーなど)を選択する場合、1回の施術で数万円から十数万円かかり、これを複数回行うことになるため、総額では数十万円単位の費用が必要となることもあります。自毛植毛に至っては、数百万円単位の費用がかかることも珍しくありません。40代の場合、ある程度AGAが進行しているケースも考えられるため、どのような治療法が適しているか、そしてそれに伴う費用はどの程度になるのかを、カウンセリングの段階で医師としっかりと確認することが重要です。月々の支払いだけでなく、年間でどれくらいの費用になるのか、そしてそれを何年続ける可能性があるのか、といった長期的な視点も持って検討する必要があります。