四十代のAGA克服記!生活改善と治療

40代に突入した頃から、自分の髪に明らかな変化を感じ始めました。シャンプー時の抜け毛が増え、何よりも頭頂部のボリュームが失われ、地肌が透けて見えるようになってきたのです。若い頃は髪の量に自信があっただけに、この変化は大きなショックでした。鏡を見るたびに憂鬱になり、人と会うのも少し億劫に感じるようになっていました。このままではいけない、と思い立ち、まずはインターネットで情報を集めました。そこでAGA(男性型脱毛症)という言葉を知り、自分の症状がまさにそれに当てはまることを確信しました。自己流のケアでは限界があると感じ、勇気を出してAGA専門クリニックの門を叩いたのです。医師の診断はやはりAGAでした。幸い、まだ治療によって改善が見込める段階だということでした。医師からは、内服薬と外用薬による治療に加え、生活習慣の改善も重要であるとアドバイスを受けました。それまでの私は、仕事のストレスから不規則な食生活や睡眠不足が続いており、喫煙の習慣もありました。これらが髪に良くないことは薄々感じていましたが、本格的に見直すきっかけがなかったのです。治療開始と同時に、私は生活習慣の改善にも取り組みました。まず、バランスの取れた食事を心がけ、特に髪の主成分であるタンパク質や、ビタミン、ミネラルを多く含む食品を積極的に摂るようにしました。夜更かしをやめ、毎日7時間以上の睡眠時間を確保するように努めました。そして、長年続けていた喫煙も、これを機にきっぱりとやめました。最初の数ヶ月は、薬の効果と生活改善の効果が相まってか、抜け毛が明らかに減り、髪に少しハリが出てきたのを感じました。半年ほど経つと、頭頂部の地肌の透け感が以前よりも気にならなくなり、産毛のような新しい毛が生えてきているのが確認できました。そして1年が経過する頃には、周囲からも「髪が増えたね」「若々しくなったね」と言われるようになり、自信を取り戻すことができました。AGA治療は薬だけでなく、日々の生活習慣がいかに大切かを身をもって体験しました。40代からでも、諦めずに適切な治療と生活改善に取り組めば、髪の悩みは克服できるのだと実感しています。