AGA(男性型脱毛症)の治療を開始した後も、定期的な通院が必要となります。治療効果の確認、副作用のチェック、そして必要に応じた治療方針の調整などを行うためです。通院頻度は、治療内容やクリニックの方針、患者さんの状態によって異なりますが、一般的な流れを把握しておくと良いでしょう。治療開始直後は、薬の副作用が出ていないか、薬の服用・使用方法に問題がないかなどを確認するため、比較的短い間隔(例えば、1ヶ月後など)で最初のフォローアップ診察が行われることが多いです。この診察では、医師が頭皮の状態を再度確認し、患者さんからの聞き取りを通じて、体調の変化や副作用の兆候がないかをチェックします。特に問題がなければ、次の診察までの期間が少し長くなることが一般的です。治療がある程度軌道に乗り、状態が安定してくると、通院頻度は2ヶ月から3ヶ月に1回程度、あるいはそれ以上の間隔になることもあります。ただし、これはあくまで目安であり、医師の指示に従うことが重要です。定期的な診察では、主に以下のことが行われます。まず、「治療効果の評価」です。医師が視診やマイクロスコープを用いて、抜け毛の減少具合、髪の毛の太さや密度の変化、産毛の発生などを確認します。治療開始前後の写真比較なども行われることがあります。次に、「副作用のモニタリング」です。内服薬を服用している場合は、定期的な血液検査(肝機能検査など)が行われることがあります。また、患者さん自身が感じている体調の変化や、副作用と思われる症状がないかを確認します。そして、「治療方針の再検討」です。治療効果が十分でない場合や、副作用が出ている場合などには、薬の種類の変更、用量の調整、他の治療法との併用などが検討されることがあります。また、治療効果が安定している場合は、現状維持のための治療継続となります。通院時には、日頃感じている疑問や不安な点を医師に相談する良い機会でもあります。医師とのコミュニケーションを密に取りながら、根気強く治療を続けることが、AGA治療成功の鍵となります。