薄毛をカバーしたいという思いでボブに挑戦するなら、美容師さんとの最初のカウンセリングが成功の九割を占めると言っても過言ではありません。しかし、「薄毛が気になるので、いい感じにしてください」というような曖昧な伝え方では、理想のスタイルにたどり着くのは難しいでしょう。大切なのは、自分の悩みを具体的かつ正確に伝え、美容師さんとイメージを共有することです。まず、予約の段階で「髪のボリュームについて相談したい」と一言伝えておくと、カウンセリングに時間をかけてくれる美容室が多いです。そして当日、席に着いたら、まずは自分の髪のどこが一番気になっているのかを正直に話しましょう。「頭頂部がぺたんこに見える」「分け目がくっきりついてしまう」「つむじが割れて地肌が見えやすい」など、具体的な言葉で伝えることが重要です。次に、理想のスタイルについてです。ヘアカタログやスマートフォンの画像を見せるのが最も効果的ですが、その際、ただ「この髪型にしたい」と言うだけでは不十分です。そのスタイルの「どこ」が気に入ったのかを付け加えましょう。「この写真のようなトップのふんわり感が欲しい」「このモデルさんのように、分け目をジグザグにぼかしたい」といったように、具体的なポイントを指し示すことで、美容師さんはあなたの要望をより深く理解できます。また、「こんな失敗は避けたい」というネガティブな情報を伝えるのも有効です。「以前、すかれすぎて毛先がスカスカになってしまった」「重すぎるボブにしたら、かえってトップが潰れてしまった」などの経験を話せば、同じ失敗を繰り返さないように配慮してくれます。最後に、普段のスタイリング方法や、どれくらい手間をかけられるかを伝えることも忘れてはいけません。これらの情報を総合して、プロである美容師さんは、あなたの髪質、骨格、ライフスタイルに合った、最高のカバーボブを提案してくれるはずです。
美容師さんへ上手に伝えるボブの注文方法