今回は、数多くの女性の髪の悩みを解決し、予約の取れない人気美容師として知られるSATOUさんにお話を伺います。薄毛に悩むお客様にボブを提案されることも多いそうですね。SATOUさん「はい、ボブは薄毛をカバーする上で非常に有効なスタイルです。ただ、私たちは単に『隠す』ためだけのカットはしません。その方の魅力を最大限に引き出し、結果としてコンプレックスが気にならなくなるような『似合わせボ涜を提案することを常に心がけています」。似合わせる上で、最も重視する点は何でしょうか。SATOUさん「カウンセリングでの対話です。お客様が気にされている『分け目』や『つむじ』といった具体的な悩みはもちろんですが、その方の普段のファッション、お好きな雰囲気、ライフスタイルまで、じっくりお話を伺います。例えば、アクティブでカジュアルな服装が多い方には、少し動きのある軽やかなレイヤーボブを。エレガントで上品な雰囲気がお好きなら、まとまりのあるグラデーションボブを、といった具合に、その方のパーソナリティに寄り添ったスタイルを考えます」。カットの技術的なポイントはありますか。SATOUさん「技術的には『骨格補正』と『質感調整』が鍵になります。日本人の多くは後頭部が平らな、いわゆる絶壁の方が多いのですが、襟足の長さを調整し、後頭部に丸みが出るようにカットすることで、トップに自然な高さとボリュームが生まれます。これが骨格補正です。また、ただ短くするだけでは重い印象になりがちなので、毛量調整、いわゆるセニングが重要になります。ただし、根元からすきすぎると短い毛が立ち上がってしまい、かえってまとまりが悪くなるので、髪の内部に空間を作るようなイメージで、丁寧に入れていくのがプロの技です。髪は動いた時に最も美しく見えるべきなので、360度どこから見ても綺麗なシルエットになるよう、計算し尽くしています。髪型一つで、人は驚くほど自信を持てるようになります。その輝く瞬間のお手伝いができるのが、この仕事の最大の喜びですね」。